年報:2007年度(平成19年度)

はじめに
人類が現在抱えている困難な問題の1つに自然の営みと人間活動の不調和からもたらされる災害や環境の劣化があります。また、地球気候システムへの地球温暖化の影響が顕在化していると思われる大雨・土砂災害など、毎日のように報道される昨今であります。今、人々は、地球上で生存していくために未来に不安感を抱いている、といっても過言ではないでしょう。
人類が安全で安心な地球社会を構築し、環境を維持していくためには、地球上における環境の変化の予測を行い、環境保全を行える人材の育成が大変重要になっております。また、発生した災害のダメージを少しでも軽減することが必要であります。地球システムの変化に起因する気象や環境の変化および地球表層の変化に関する情報の提供、さらに災害の発生を予測できるような「地球の医者」が求められていると言えます。地球環境の変動による大気や海域・陸域など地球表層の情報を得るためには、衛星リモートセンシング情報は大きな役割を果たし、かつ強力な技術であります。

nempo2007-H19-Vol13

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