当センター協力研究員である伊藤公一名誉教授がURSI(International Union of Radio Science;国際電波科学連合) Awards の一つであるBalthasar Van der Pol Gold Medal(写真はメダルの表裏) を受賞し、その授賞式が1年遅れで8月30日未明に挙行されました。1963年から続く本賞において日本人の受賞は初となります。なお、受賞のCitationは次の通りです。
“For contributions to research and development in the fields of medical applications of electromagnetic waves and their evaluation using human-equivalent phantoms.”
(詳細はhttps://www.ursi.org/awards.php#tab-award1 参照)
URSIは、電波、電気通信および電子科学分野の研究の連絡と推進を図る唯一の国際学術団体であり、10のCommissionの各々で活発な活動が行われています。
URSIは3年ごとに、電波科学の発展に重要な貢献を果たした数名の研究者を選定し、学術賞を授賞しています(各賞1名)。これらの学術賞の授賞式は、3年ごとに開催されるURSI総会期間中に実施されています(日本学術会議ホームページより抜粋)。
なお、伊藤公一名誉教授はアンテナ工学や電磁波工学などが専門であり、2016年に本学を定年退職した後、フロンティア医工学センター客員教授に就任するとともに、当センター協力研究員として、ヨサファット研究室の研究および学生の研究指導に協力しています。2019年には、IEEE Antennas and Propagation Society (AP-S) Presidentを務め、さらに、2021年9月よりURSI Commission K Chairに就任しました。また、国内では日本学術会議特任連携会員を務めています。