カメラで撮影するだけで大気汚染物質の量が測定可能に! ~空間情報とスペクトル情報を同時に記録できる新しいカメラの活用~(久世宏明教授)

■研究開発の背景
・大気中の浮遊粒子であるPM2.5や人体に有害な汚染気体など、大気汚染物質が注目を集めています。こうした物質の濃度や性質は時間的に、また、空間的に変化が激しく、その監視は社会的な課題です。
・日本では環境省や自治体により地上測定局で大気を連続的に吸引(サンプリング)して1時間ごとの計測が行われていますが、局所的な排出の影響が強いと、広域での大気状況が直接的には把握できません。
・CEReS(セレス)では、メーカであるエバジャパン社との共同研究により、空間的な画像とスペクトル情報(波長情報)が同時に取得可能な「ハイパースペクトルカメラ」で大気汚染を定量的に観測する研究を行ってきました。
・通常のデジタルカメラでは、光の三原色(青・緑・赤)の3色での撮影を行います。エバジャパン社が開発したハイパースペクトルカメラ(写真)では、1 nmという高い波長分解能(サンプリングは0.3 nm)で400~750nm の波長域を10秒程度で撮像可能です。

CEReSNewsrelease201601

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