1990年代から人工衛星の観測データに基づいた世界植生の研究を進めてきました。90年代半ばから地上の植物量(地上部バイオマス)を求める研究に取り組んでいます。当初、地上での衛星同期観測を通してモンゴル草原の地上部バイオマスを求める研究を進めました。その過程で独自の自律飛行ができるRCヘリコプタ観測装置を開発し、森林についても多方向からの観測データを用いると正確に地上部バイオマスが求められることがわかりました。そのような機能を備えた新しい衛星(GCOM-C:地球環境変動観測ミッションの衛星)をJAXA(宇宙航空研究開発機構:旧宇宙開発事業団)と協力して2018年に打ち上げることになりました。今後はGCOM-Cの観測データの解析・検証を行い、これまで培った知識や経験を今後の衛星データ地上検証方法の確立や日本の地球観測計画に役立てようと考えています。
CEReSNewsrelease201605