ひまわり8号の観測位置精度を評価 ~ 安心してください。ちゃんと補正されていますよ ~(山本雄平特任助教)

気象庁とCEReSでそれぞれ提供されている位置合わせ処理過程の異なるひまわり8号データを比較解析し、CEReSの位置合わせシステムが陸域観測に適用可能なまでの精度をもつことを示しました。本成果は国際学術誌「RemoteSensing」の新世代静止衛星に関する特集号にFeaturePaperとして掲載されました。
本件に関するお問い合わせ
千葉大学環境リモートセンシング研究センター特任助教山本雄平
TEL: 043-290-3855 メール:yamamoto_y★chiba-u.jp(★→@)

■研究背景
静止気象衛星ひまわり8号は、植生や雪氷面等の陸面特性が観測可能なセンサが新たに搭載され、気象観測に加えて陸域観測としての活用も期待されています。ただし、陸域モニタリングでは観測位置のズレが及ぼす影響は大きく、精密な位置合わせ処理が求められます。そのためCEReSは、独自の位置合わせ処理を行ったデータセットを公開しています。本調査では、気象庁にて約2km解像度の赤外バンドで位置合わせ処理された「ひまわり標準データ」と、CEReSにて約0.5km解像度の可視バンドで追加処理された「CEReSデータ」とを比較し、観測位置のズレの大きさと発生頻度を調べました。また、バンド3反射率の定点モニタリングを様々な地点で行い、両データの安定性を検証しました。

CEReSNewsrelease20200603_yama

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