ひまわりTIR論文が「Top Cited Article 2021-2022 (JGR-SE)」に選ばれました(服部センター長)

Journal of Geophysical Research: Solid Earth (JGR-SE)に掲載された以下のひまわりTIR論文が、Top Cited Article 2021-2022 に選ばれました。

N. Genzano, C. Filizzola, K. Hattori, N. Pergola, and V. Tramutoli, Statistical correlation analysis between thermal infrared anomalies 1 observed from MTSATs and large earthquakes occurred in Japan (2005 – 2015), J Geophys. Res. SE, 126, e2020JB020108, 2021, doi/10.1029/2020JB020108

 

論文概要

日本の静止気象衛星MT-SAT1R,2(ひまわり6-7号)データ(2005年6月から2015年12月までの11年間)の夜間衛星画像(波長10.8μm、00:30LT)について、規模の大きな地震との時空間相関を統計的に調査した。
その結果、以下3点がわかった。
(a)11年間の観測期間中にわずか29件の熱赤外異常が発生
(b)aのうち18件(62%)は、地震との時空間相関関係でありで発生
(c)bのうち13件は地震の前に発生
また、Molchan’s Error Diagram解析(ROC解析)の結果、「統計解析ベースの衛星熱異常」と「地震発生」の間の偶然では説明できない相関関係があることがわかった。特に、マグニチュードM>6.5の地震の場合、ランダムな推測に対して最大4.3の確率利得があることがわかった。
論文へのリンクはこちら
受賞
千葉大学環境リモートセンシング研究センター
タイトルとURLをコピーしました